マッシグラ沖縄タイムスが開発・運営するシェアオフィス/コワーキングオフィス 【howlive 沖縄タイムス CoWorking Place】。
現在、タイムスビル店(沖縄県那覇市久茂地)、イオンモール沖縄ライカム店(沖縄県中頭郡北中城村)がオープンしており、それぞれが従来の働き方にとらわれず、新しい働き方や新しい仕事への取り組み方を体感できる場所です。
2019年4月7日(日)付沖縄タイムス経済面「オフィスの窓から」に、(株)マッシグラ沖縄タイムス代表の金子智一の働き方についてのコラムが掲載されました。
沖縄タイムス経済面の連載【オフィスの窓から】は、1997年から続く長寿企画。県内外の経済界で活躍している方に、仕事や日々の体験を通して思うことなどを自由なテーマで書いてもらうものです。
新しい働き方を実現するレンタルオフィス/コワーキングオフィス「howlive」の目指す世界を、マッシグラ沖縄タイムス・代表取締役の金子智一が連載記事でお伝えします。
連載第1回目は、まずは代表の金子が不動産事業を立ち上げたきっかけから。
【オフィスの窓から】IT活用し物件差別化
私が代表を務める「マッシグラ」は多種多様な不動産の用途に合わせて内装をデザインし、貸し手と借り手をマッチングするサービスを提供しています。事業のきっかけは以前、広告代理店の電通に務めていた際、「不動産は数千万円から数億円という高額にもかかわらず、なぜどれも見た目が同じなのだろう」と疑問に思ったことでした。
オフィス物件といえばグレーのタイルカーペットで白い壁紙の内装が定番。いくつか物件を見学した後、写真を見返してみると、どれがどの物件か分からなくなってしまうほど、同じように見えるわけです。このような売り方(貸し方)では立地や築年数、広さが価格を決めてしまいます。
それぞれの物件の良さやデザイン性をもっと引き出して他の物件と差別化するための「ブランディング」をすることで、強気の価格設定ができると考えました。
そしてその頃、世に現れたのがスマートフォンです。発売当初、懐疑的に見ているユーザーも多かったようですが、僕はこれからの働き方が大きく変わると強く感じました。誰もが携帯電話一つで多様な情報に簡単に触れることができる。情報へのアクセス環境が飛躍的に高まるのを利用して「不動産の差別化・ブランディング」と、ITを活用した「新しい働き方の提案」を世に打ち出してみたくなったのです。
電通を辞め、借り手が3年いなかった築50年以上のボロボロのビルを一棟丸ごと借りました。ビルに集まる人を想像してビルのロゴを作り、借り手に合わせて改装。リニューアルオープンのパーティーを開いてアピールしました。入居者への特典として、各種クラウドサービスを無償で提供し、コワーキングスペースとして開放しました。
ネットがあればどこでも働ける時代の変化に合わせたビルに改装することで高値で貸し出すことに成功したのです。これを機に、不動産のブランディングに本格的に乗り出しました。次回は私が沖縄で手掛けている事業についてご紹介したいと思います。(マッシグラ代表)